2009年9月15日火曜日

それでいいのか?幸福実現党

少し前のは暗視になりますが、宗教団体幸福の科学を母体とする幸福実現党の党首が9月2日付でまた変わっていました。5月25日に同党が結党して僅か3ヶ月で2回目です。
この政党は党首の上に「総裁」という不可侵な存在がいますので、「党首」という名が付いていても実際には党を代表する立場ではないようですし、その他に「代表」「特別代表」といいかにも党の代表であるかのような役職があり、もう誰が責任をもっているか訳が分かりません。 こんな「政党」、誰が信用するのでしょうか? 党が発表した衆院選の総括では「選挙区によっては、母体である幸福の科学の信者数にもはるかに届かない得票数もあり、信者の信仰と政治選択に分離があるものと思われました。」と述べています。 幸福の科学信者全員が幸福実現党を支持するのが当たり前とか思っていたのでしょうか?それこそ政教分離の原則に反しませんか?

また、今回の衆議院議員選挙、同党からの当選者は無く、また規定の投票数に全ての候補者が達しなかったため供託金約11億円は当然国に没収されたわけですが、その供託金の出所は幸福の科学の信者のお布施であり(党も認めています)、また、これについては当の幸福の科学信者からも「無駄遣いではないか?」などの批判があり党首が公式の場で謝罪しています。 非課税の宗教資金をそのまま政治資金にスライドさせるってのはどうなのでしょう?

公明党など、宗教団体となながりのある政党はありますし、それを否定はしませんが、この党のような「宗教依存政党」っていうのはどうなのでしょうか? この党の大川総裁(幸福の科学のトップでもある)の就任宣言で政教分離のことに触れていましたが、自分たちに都合良く憲法二十一条を解釈している様に聞こえ、(憲法第二十条で、いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない事が規定されている)まるで「幸福の科学国家」を作ろうとしているようにしか見えず、私には非常に危険に感じました。

かのオウム真理教は、選挙に候補者が全員落選してから「選挙に落選したのは国の陰謀」と一方的に主張し、危険視思想を生みテロリスト集団化しました。 そうならないことを祈るばかりです。